DQNのいなし方。すごいぞやまだくん鴨川旅館編Vol.4

つづき

 


勤務3日目。DQN社員と初めてちゃんとした会話をする。相変わらず怖いが思ったより会話をするのが苦ではない。あーこれあれか。こいつは同じクラスにいたら僕が何かやらされた後腹抱えて笑いながら「お前まじおもろいな、さいこーじゃん。」と言って可愛がってくれるタイプのDQNだ。慣れている。こういうタイプは常に下からいってヘコヘコし余計なことを言わず逆らわず相手を立てさせておけば基本大丈夫だ。染みついた下っ端根性はここで活きる。


別部署にも新しい人が入ってきた。僕やこの人含め最近はどんどん新しい人を採用している。みんなここ3ヶ月で一度も1日休みを取れておらず60後半のおじちゃん社員は人生で今が一番忙しいという。GoToやば。あんま政治のことは分からんがこれで失業増加を止め新たに雇用も生まれて宿含めた地域経済が(辛うじて?)死なずに済んでるってのは良いことだよな。よう分からんけど。


どうやら僕はこの期間中調理補助と洗い場でずっと厨房にいることになりそうだ。真っ白の作業着着て料理に関わるのは楽しいがどうせなら別の仕事で作務衣も着たかったな。アルエみたいだし。


一緒に帰りながら相棒はやっぱこの辺空気うまいよな〜と感動している。僕は空気に味を感じたことはない。


寮では高木が自室のドアを開けながら音楽を聴いている。共同生活の中でどういう考えを持っていたらその行動をとれるんだ。同部署の人から聞いたがどうやらジョイマン高木は仕事でもヤバイらしくプライベートでは辺りを徘徊し女の子のアルバイトにストーカー紛いのこともしているという。送っていくよ、と言いながら歌を歌いながら後ろをついてくるらしい。早く捕まった方が良いと思う。


まだ鴨川に来て一週間も経っていないのにTwitterを見ているとみんな少し遠くの世界の出来事に感じるようになってきた。前はタイムライン上のツイートやそこにいる人って手元にあってすぐ触れられるもの、みたいなイメージがあったんだけど。東京と鴨川ってそこまで離れてるわけでもないのにな。変な感じだ。

 

 

つづく